
こんにちは、SB C&S中田です。
今回は、Everpure(旧称Pure Storage)とNutanixの統合ソリューションについての第3回目「検証編①」です。(当初全3回での掲載を予定していましたが、文章量が多くなりすぎてしまうため検証編の内容を検証編①と検証編②の2回に分けています)
各回のリンクを以下にまとめてありますので、まだの方は以下よりご覧ください。
話題のEverpure(Pure Storage) × Nutanix 早速検証してみた!(概要編)
話題のEverpure(Pure Storage) × Nutanix 早速検証してみた!(構築編)
話題のEverpure(Pure Storage) × Nutanix 早速検証してみた!(検証編①)
話題のEverpure(Pure Storage) × Nutanix 早速検証してみた!(検証編②)
今回の検証編①では、前回の記事で構成したEverpure × Nutanixの外部ストレージ構成にて、実際のストレージ部分がどのようにマウントされているのか、また接続時や仮想マシン作成時のストレージ側に作成されるコンポーネント等について調べています。
検証実施:萩原テクノソリューションズ株式会社 様
https://www.hagiwara-ts.co.jp
本社所在地:愛知県名古屋市東区泉二丁目28番23号 高岳KANAMEビル
主な事業内容:
・業務コンサルティング、ERP/MES/IoTソリューション提供、ITプラットフォーム基盤構築
・FAシステムや特殊計測システムの設計・製造・販売および産業用コンピュータの開発製造・販売
・IT機器、計測機器および組込機器の販売
問い合わせ先:dp-sp@hagiwara.co.jp
なお、今回の検証で利用しているFlashArrayは貸出を行っていますので、PoC等でご利用の際には、ぜひ弊社担当営業へお声がけください!
① 今回の検証構成について |
今回の検証は基本的に下記構成にて実施しました。
② ストレージ検証 |
AHVからのディスク構成の確認
まず、AHVのCLIから、HCI構成時と外部ストレージ構成時のディスク構成について、差分の確認を行いました。
HCI構成時と外部ストレージ構成時のそれぞれでAHVがマウントしているディスクを比較したところ、ディスク構成について違いは見られませんでした。これは、先述のどちらの場合もCVMを介してのディスク接続のため、AHVからの見え方に差異が見られないものと考えられます。
CVMおよびFlashArrayのCLIからのディスク構成の確認
続いてCVMおよびFlashArrayのCLIから、HCI構成時と外部ストレージ構成時のディスク構成について差分の確認を行いました。
結果として、通常構成時との比較から外部ストレージ構成のCVMでは /home/nutanix/data/stargate-storage/disks ディレクトリへ外部ストレージがマウントされていることが確認できました。
また、zookeeper, curator, cassandraの領域についても容量や固有のIDの紐づき、名称から、外部ストレージ(/home/nutanix/data/stargate-storage/disks)上に作成されていることが確認できました。
Prism Elementから確認できるストレージ構成
Prism Elementのストレージ画面では、FlashArrayのArray名(ホスト名)が付いたストレージコンテナがデフォルトで作成されていることが確認できます。こちらを、仮想マシンの仮想ディスクを格納する領域として使用することが可能です。
また、Nutanix環境にて管理・サービス関連で使用されるストレージコンテナもデフォルトでいくつか作成されます。
またこれらのストレージコンテナは、データ削減機能等は全て「Managed Externally」と表示され、CVM側では「通常構成時実施しているデータ削減処理などを実施していない」ということが明示されています。
FlashArray GUI上から確認できるストレージ構成
FlashArray GUI上からボリュームやHostがどのように登録されているかを確認しました。
結果、Nutanix3ノードと外部ストレージを接続した時点で、オブジェクトとして接続時に作成したRealm、Podのほか、計21個のボリュームおよび6個のHostが作成されていることが確認できました。(FlashArray GUI上では画像のようにボリューム名は個別のIDで管理されています)
仮想マシン作成によってFlashArray上に作成されるボリュームの確認
第1回の「アーキテクチャ概要」にてお伝えした通り、AHVの外部ストレージ構成ではvSphereのvVolのように、仮想ディスクごとにFlashArray上で小分けにボリュームが作成されます。また、それ以外にも仮想マシンやその操作に付随してボリュームが作成されます。
今回は、上記のようなボリュームが作成されるかを検証するため、仮想マシンの作成・OSインストール・仮想ディスク追加・仮想ディスク削除・仮想マシン削除を実施し、実際の動作の確認を行いました。
結果、以下が確認できました。
- ストレージ上には実データ(名前末尾-dt)とメタデータ(名前末尾-md)の2個セットでボリュームセットが作成される
- 仮想マシンの数と比較し、ストレージ上にはより多くのボリュームが作成される
初回電源ON時、イメージファイルのマウント時、仮想ディスクの追加時等にボリュームセットが作成されることが確認できました。
また仮想マシンや仮想ディスクの削除時には連動してすぐにFlashArray上のボリュームが削除されるわけではなく、一定時間経過後に順次削除される挙動が確認できました。
※今回の環境では、FlashArrayのDestroyed機能(ボリューム等を削除してもしばらくの間保持してくれる機能)は0分に設定(無効化)しています。
仮想マシン操作によるFlashArray上のボリューム数の変化
続いて、仮想マシンに対する特定の操作によってボリューム数が変化するかを確認するために、仮想マシン作成、Nutanix側でのスナップショット作成/削除、クローンVMの作成/削除、仮想マシンの削除、Nutanix環境の停止を実施しました。
その結果、下記が確認できました。
- スナップショットリストア・スナップショットを元にした仮想マシンクローン作製時にボリューム数が増加する
- Nutanix側でスナップショット処理を実施した際、ストレージ側もスナップショットとして認識しているように見える
スナップショットリストア・スナップショットを元にした仮想マシンクローン作製によって増加したボリュームについては、一定時間経過後も削除されませんでした。
また、リストア時に作成されるボリュームのソースとして、元ボリュームが登録されていることから「ストレージ側もスナップショットとして認識している」と判断しています。
そのほか、スナップショットの作成やNutanix環境の停止では、ボリューム数の変化は確認できませんでした。
今回の検証では、Nutanix環境からの外部ストレージ(FlashArray)の使われ方に関する確認を行いました。
CVMは通常ディスクのIO制御を行っていますが、それが見事に外部ストレージ環境を利用する形に置き換わっていることが確認できました。
また、今回の検証で確認できたように、仮想マシンの作成や操作に伴い多くのボリュームがFlashArray側で作成されます。
しかし、現在FlashArray側のボリューム数の制限は外部ストレージ構成の場合、上限が5000/10000(モデルにより相違)となっています。(FlashArray側のドキュメントより抜粋)
そのため、今回確認された仕様だと運用中にボリューム数の上限に達してしまうことが想定されます。
この点については、弊社でも今後検証を進め、メーカーのアップデート情報も確認していきたいと思います。
次回は、実運用にて期待されるvSphere環境からのNutanix Moveを使った移行方法・障害試験・最適なネットワーク構成について見ていきます。ぜひご覧ください。
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著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第1技術統括部 第1技術部 2課
中田 浩嗣 - Hirotsugu Nakata -
VMware担当を経て、現在ストレージ担当の中でもPure Storageを専任に担当するプリセールスエンジニア
