Keeper Security が DevOps Hubに初登場
〜なぜKeeper SecurityがDevOps Hubに登場するのか〜

はじめまして、Keeper Security APACの中澤です。DevOps HubにKeeper Securityが初投稿になります。
近年、国内外の企業は急速にクラウド化やデジタル化を進め、開発・運用を一体化させた DevOpsモデル を積極的に導入していますが、DevOpsを推進する上で最大の課題の一つが「セキュリティ」、特に アイデンティティ管理と特権アクセス管理です。リリースサイクルが加速する一方で、開発・運用の境界が曖昧になると「誰が、どの情報に、どのようにアクセスしているのか」を正確に把握し制御することが極めて難しくなります。
ここで登場するのがKeeper Securityのソリューションです。ゼロトラスト/ゼロナレッジ設計に基づき、認証情報と特権アクセスを強固に保護するKeeperは、DevOpsのスピードを落とすことなく、セキュリティとガバナンスを実現する理想的な基盤となり得ます。さらに近年は「Shift-Left(シフトレフト)」の発想が重要視され、開発の初期段階からセキュリティを組み込むことが求められています。
日本のガイドラインとKeeperの親和性
日本でもDevOps推進と同時に、各分野でセキュリティ強化が求められています。下記が一部のセキュリティに関するガイドラインになります。
・経済産業省「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」
委託先や取引先を含めたパスワード管理・特権アクセス制御が評価項目に明記。
・厚生労働省「医療情報システム安全管理ガイドライン」
特権アカウントを共用せず、利用ログを確実に保存することを要求。
・金融庁「金融機関向けサイバーセキュリティガイドライン」
内部不正やサプライチェーン攻撃を防ぐため、最小権限付与と監査証跡の確保を必須化。
これらの要件はすべて、Shift-Leftの観点 に通じます。すなわち、システム設計や開発段階から特権アクセス管理や監査証跡の仕組みを組み込み、後付けではなく前倒しでセキュリティを実現することです。KeeperはKeeper Vaultによる認証情報の集中管理、ジャストインタイムアクセス、セッション記録などを通じて、ガイドラインで求められる要件を自然に満たします。
成長市場におけるKeeperの役割
世界的にゼロトラストやPAM(特権アクセス管理)市場は年率二桁成長が見込まれ、日本でも「2025年の崖」を背景にクラウド移行とセキュリティ投資が急拡大しています。特にサプライチェーン、医療、金融といった規制産業では、Shift-Leftの考え方に基づき、早期からのセキュリティ組み込みが必須となっています。Keeperはこの要請に応えるソリューションとして、高いビジネスポテンシャルを持っています。
Keeper Securityとは
Keeper Securityは米国発のグローバルベンダーで、ゼロナレッジアーキテクチャ を採用する点が最大の特徴です。すべてのデータは暗号化され、復号鍵を保持するのはユーザーのみ。サービス提供者でさえ中身を知ることはできません。
主なソリューションは以下の通りです。
KPM(Keeper Enterprise Password Manager):パスワード・IDを一元管理
PAM(Keeper Privileged Access Manager):特権アカウントを制御し、セッションを記録
EPM (Keeper Endpoint Privileged Access Manager):エンドポイントに最小特権を適用し、攻撃を防止
これらを組み合わせることで、従来は複数製品が必要だった「パスワード管理+特権アクセス管理+エンドポイント特権管理」を統合的に提供できる点が強みです。
まとめ
DevOpsの加速と各種ガイドラインの強化は、企業に「スピードとセキュリティの両立」という命題を突きつけています。Keeper Securityはゼロナレッジを基盤に、DevOpsにセキュリティを自然に組み込み、Shift-Leftの思想を体現します。
次回以降の連載では、「DevOpsに求められる特権アクセス管理」「特権アクセス管理とは?」など具体的なテーマを掘り下げ、KeeperがどのようにDevOpsを安全かつ効率的に支援するかを紹介していきます。
最後に、今回は前回より短い間隔でブログを投稿させて頂きました。
関連リンク
Keeper Security
特権アクセス管理
ゼロトラスト
ゼロナレッジ
Keeper Vault
KPM(Keeper Enterprise Password Manager)
PAM(Keeper Privileged Access Manager)
EPM (Endpoint Privileged Manager)
IT-EXchange KeeperPAM
特権アクセス管理・パスワード管理ソリューション
IT-EXchangeでもKeeper Securiyの製品を紹介しています。
この記事の著者:中澤 陽彦
サン・マイクロシステムズ、レッドハットを経てKeeper Security APACでチャネル営業として着任。
パートナー開拓やイネーブルメント、共同でのリード創出を推進し、日本市場でのエコシステム拡大に注力中。

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