2026.01.28

【知っておきたい】GitLab最新ブログのご紹介 Part17

近藤泰介
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本記事では、GitLab公式ブログで公開された「GitLabを少ない工数で冗長化して安定運用を実現する~HAクラスターソフトウェア『LifeKeeper』による冗長化~」についてご紹介します。

GitLabの高可用性(HA)を実現する方法

LifeKeeperを使った冗長化構成で止まらないDevSecOps基盤を作る

ソフトウェア開発においてGitLabは、コード管理、CI/CD、課題管理など開発の中核を担うプラットフォームです。これが何らかの障害で停止すると、開発作業が止まり、リリース遅延やビジネスへの深刻な影響を生む可能性があります。
そこで本記事では、GitLabを高可用性構成(HA)で安定稼働させるための実践的な手法を紹介します。

1.GitLabに高可用性が必要な理由

ミッションクリティカルなDevSecOps基盤

GitLabをSelf-Managed(自社運用環境)で使う場合、可用性の確保は運用側の責任になります。
障害によりGitLabが停止すると、Gitのプッシュやプルができなくなり、CI/CDが止まり、自動ビルドやデプロイが不能になります。
また、課題管理やコラボレーション機能も停止し、緊急パッチや修正作業が困難になります。
特に金融や公共など高い信頼性が求められる現場では、停止を前提とした冗長化構成が不可欠です。

2.HAクラスターとは何か

冗長化でダウンタイムを最小化する

高可用性を実現する代表的な手法がHAクラスター構成です。
HAクラスターでは二台以上のノードを用意し、稼働系ノードが通常運用を行い、待機系ノードが常にデータ同期を行いながらスタンバイします。
障害発生時には自動で待機系へ切り替えが行われ、数分程度のダウンタイムでサービスを継続できます。
この仕組みにより、ハードウェアやソフトウェアの障害が発生しても、サービス全体の継続性を確保できます。

3.LifeKeeper for Linuxを使った冗長化

信頼性の高いHAクラスター製品

本記事で紹介されているのは、サイオステクノロジー株式会社が提供するLifeKeeper for Linuxと、そのデータ同期機能を担うDataKeeperを組み合わせた冗長化構成です。
LifeKeeperは全世界で9万ライセンス以上の導入実績を持つHAクラスター製品で、アプリケーションレベルでの可用性担保が可能です。

4.LifeKeeperによる冗長化の技術要素

データ同期とレプリケーション

LifeKeeperのDataKeeperは、ローカルディスクやクラウド環境ではEBSなどをブロックレベルでリアルタイム同期し、共有ストレージを使わずに論理的な共有ディスクを実現します。
これにより、稼働系と待機系のデータ一貫性を保ちながら、自動フェイルオーバーを安全に行えます。

多層的な障害監視

障害検知は二重化されています。
ノード同士の相互ハートビート監視によるノード障害の検知と、GitLabアプリケーション自身のソフトウェア監視を組み合わせることで、ハードウェア障害とソフトウェア障害の両方に対応できます。

自動フェイルオーバー

異常を検知すると、LifeKeeperは自動で待機系ノードへ切り替えを行います。
管理者の手動介入なしで迅速な復旧が可能となり、深夜や休日の障害にも強い構成となります。

5.クラウド環境での対応

LifeKeeperはAmazon EC2などクラウド環境での冗長化にも対応しており、Route53やElastic IPを使ったアクセス制御機能も備えています。
これにより、オンプレミスだけでなくIaaS環境でもHA構成を実現できます。

6.管理のしやすさと運用メリット

直感的なGUIによる設定

LifeKeeperは直感的なWeb GUIを標準搭載しており、クラスター構成や依存関係を視覚的に設定できます。
CLIのみで構築する場合と比べて学習コストが低く、手軽に冗長化構成を作りたい現場にも適しています。

7.まとめ

GitLabの停止は単なるシステム障害ではなく、開発プロセス全体に影響するビジネスリスクです。
そのためSelf-Managed環境では、高可用性構成を検討し、冗長化を実装することが重要です。

LifeKeeper for Linuxを用いた冗長化構成は、自動フェイルオーバー、多層的な監視、GUI管理といった特徴により、安定稼働と運用コスト低減の両立を実現します。
特にAWSなどのクラウド環境にも対応しているため、幅広いインフラ要件に柔軟に適応できます。

自社でDevSecOps基盤を安定運用したい方や、GitLabの可用性向上を検討している方にとって、LifeKeeperによるHA構成は有効なソリューションの一つとなると感じました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

関連リンク

GitLab公式ブログ:https://about.gitlab.com/ja-jp/blog/

DevOps Hub GitLab関連ブログ: /devops-hub/blog/gitlab/

この記事の著者:近藤泰介 -Taisuke Kondoh-

SB C&S株式会社
主にデジタルワークスペース実現のためのソリューション展開、案件支援、先進事例の獲得、協働パートナーの立ち上げを経験。
現在は新規事業開発やDevOps・クラウドネイティブに関する提案活動、販売代理店の立ち上げ、
国内外の新規商材発掘(目利き)/調査といったTec Scouting活動に従事。
また、Microsoftを中心としたビジネス領域の調査・プリセールスも行う。


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