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Nutanix Files / Objects / Volumesの違いとは?用途・プロトコル・ライセンスを比較

舘林 恵祐
2026.09.25

こんにちは。SB C&Sの舘林です。

Nutanixには「Files」「Objects」「Volumes」という3つのストレージサービスがあります。

名前は知っていても、「FilesとObjectsは何が違う?」「Volumesは通常のNutanixストレージと何が違う?」「どのような場合にどれを選べばよい?」と迷う方もいるのではないでしょうか。

本記事では、それぞれのプロトコルや構成、代表的なユースケース、ライセンスの違いを整理しながら、要件に応じた使い分け方をご紹介します。

1. はじめに

Nutanixは、仮想化基盤としてだけでなく、3種類のストレージサービスを提供しています。

  • Nutanix Files:ファイルサーバー機能(NAS代替)
  • Nutanix Objects:S3互換のオブジェクトストレージ
  • Nutanix Volumes:iSCSI経由のブロックストレージ

Nutanixでは、ファイル・オブジェクト・ブロックという異なるストレージサービスを「Nutanix Unified Storage(NUS)」として統合的に提供しています。

NUSは利用可能容量(TiB)をベースとしたライセンス体系となっており、既存のNutanix Cloud Infrastructure(NCI)クラスタ上でアプリケーションとストレージサービスを共存させる通常のライセンスのほか、ストレージ用途に限定した「Dedicated Mode」ライセンスで安価に導入することも可能です。

用途に応じてFiles/Objects/Volumesを使い分けられることがNUSの特徴です。

2. プロトコル・構成の違い

まずは3つのサービスを表で比較してみます。

ブログ1.png

こう見ると、同じ「ストレージサービス」という括りでも、アクセス方法もユースケースも大きく異なることが分かります。「ファイルを共有したいのか」「アプリからAPI経由でデータを読み書きしたいのか」「ブロックデバイスとして直接マウントしたいのか」という観点で選ぶのが基本です。

3. ユースケース別の使い分け

Nutanix Files が向いているケース

  • 部門ごとの共有フォルダ、ファイルサーバーの統合
  • リモート/ブランチオフィス(ROBO)拠点でのNAS代替
  • Windowsクライアントからの直接アクセスが必要な業務

Nutanix Objects が向いているケース

  • バックアップ製品の格納先(S3互換ストレージとして)
  • ログデータや監視カメラ映像などの長期アーカイブ
  • S3 APIを前提としたアプリケーション開発・運用
  • オンプレミスからパブリッククラウドへのデータ階層化(Azure Blob/GCP/AWS S3へのティアリング)

Nutanix Volumes が向いているケース

  • データベースサーバーへの共有ディスク提供
  • 物理サーバー(ベアメタル)へのiSCSI直接マウント
  • Oracle RACなど、共有ストレージを前提としたクラスタ構成

簡単に言うと、「共有フォルダとして使うならFiles」「S3対応アプリケーションからオブジェクトとして扱うならObjects」「OSやDBからディスクとして使うならVolumes」というイメージです。

なお、よく質問を頂くケースとして、他の仮想基盤のVMDK置き場としNutanix Volumeを利用できるか?といったを頂くケースがありますが、残念ながら対応しておりませんのでご注意頂ければと思います。

4. ライセンス体系の比較

3サービスはいずれもNUSライセンスを適用して利用できます。StarterとProの2エディションがあります。

ブログ2.png

NUS StarterではFilesの利用に制限があったりVolumesは使えず、基本的にはObjectsのみが対象という点です。「とりあえずNUSライセンスを買えば全部使える」わけではないので注意が必要です。

また、NCIライセンスには、1クラスタあたり1TiBのNUS Pro容量が追加費用なしで含まれています。そのため、小規模なFiles/Objects利用や検証用途からNUSを試すこともできます。

5. まとめ

今回は、Nutanixが提供するストレージサービス「Files」「Objects」「Volumes」について、それぞれの違いと代表的なユースケースをご紹介しました。

3つのサービスは、それぞれ提供するストレージの種類やアクセス方法が異なります。まずは、「データをどのような形で利用したいのか」を軸に考えると、サービスを選びやすくなります。

  • SMB/NFSを利用してファイルを共有したい → Nutanix Files
  • S3 APIを利用してデータを保存・活用したい → Nutanix Objects
  • iSCSIを利用してOSやアプリケーションからブロックストレージとして利用したい → Nutanix Volumes

その上で、必要な容量やパフォーマンス、可用性、レプリケーションなどの要件を整理し、適切なNUSライセンスや構成を選定していくことが重要です。

また、各サービスにはネットワークやDNSなど、それぞれ導入時に必要となる前提条件があります。「どのサービスを使うか」だけでなく、「導入するために何が必要なのか」まで事前に確認しておくことが、スムーズな導入につながります。

本記事が、Nutanix Files/Objects/Volumesを検討する際の参考になれば幸いです。