
Application Control
アプリケーション制御(CASB)はインターネットファイアウォールを拡張した機能です。
インターネットファイアウォールでアクセスを許可されたクラウドアプリケーションに対してより詳細な制御を行います。
Catoの持つアプリケーション情報を利用して各アプリケーションに基づいたユーザーアクティビティを制御するルールを作成できるため、アプリケーションへのファイルのアップロード/ダウンロードの制御やログイン時のテナント識別制御を実施する事が可能です。
※アプリケーションのアクティビティを制御するための前提条件としてTLSインスペクションを有効化、QUIC/GQuicのプロトコルをインターネットファイアウォールでブロック(TLSインスペクションの有効化で自動適用)する必要があります。
Application Control Policy
Security > Application Control > Application Control PolicyのApp Control Enableから機能を有効化できます。
※DLPのポリシーについてもApplication Controlから作成するため、Data Control Enableから機能を有効化できます。
アプリケーション制御のルールを作成する場合は、NewからApp Control Ruleを選択します。
・General
ポリシーの名称、ルールの優先順、ログ記録時の深刻度の度合いを設定します。
・Application、Activity
CASBの制御の対象とするアプリケーションやアプリケーションカテゴリを設定します。
Activityではアプリケーション内で制御する動作の条件を設定します。
・Access Methods
アプリケーションにアクセスする際のユーザーエージェントを設定します。
・Source
アプリケーションへの通信の送信元を設定します。
・Device Posture
デバイスポスチャプロファイルを作成している場合にポリシーの条件として適用できます。
・Time
ポリシーが有効になる時間帯を設定します。
・Actions
ポリシーに合致する通信を検出した場合の動作を設定します。
Header Injection
ヘッダーインジェクションはCASB機能の一部でユーザーがアクセスできるSaaSアプリケーションのテナントを制限することができます。
ヘッダーインジェクションを設定すると、PoP上のCatoインスペクションエンジンがHTTPパケットのヘッダーフィールドにCato上で定義したヘッダーを挿入し、指定されたヘッダーを受信したSaaSアプリケーションがテナントアクセスポリシーを適用します。
テナントアクセスポリシーによりヘッダーインジェクションで設定された値以外のトラフィックを全てブロックします。
Security > Application Control > Header Injectionから機能を有効化します。
Newからポリシーを新規作成します。
テナント制限の対象となるアプリケーションを選択します。
アプリケーションで許可されるヘッダーの名前と値を設定します。
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著者紹介

SB C&S株式会社
Cato Tech Team
SB C&SでCato Networksのために結成されたスペシャルチームです。
Catoだけでなく、日本国内でSASE普及のために、各種SASE製品とCatoに関して日々業務に携わっています。
製品選定、製品検証、案件のご支援、運用トラブル対応など対応が可能なチームです。